症状
- 立つときに、ふらっとする、くらくらする
- 立つときに、目がぼんやりする、目の前がまっ白になる・まっ黒になる
- (たちくらみが強いと、ころんだり、たおれたりすることもある)
原因
座っている、または、寝ている姿勢から立つときに、からだの中の血液が動いて、脳(頭)に流れる血液が減ります。からだは血圧をあげて脳(頭)に血液を送ろうとしますが、このときの血圧のコントロールがうまくいかないと、たちくらみが起こります。
たちくらみが何度も起こる場合や、長期間にわたり続く場合には、貧血や起立性調節障害などの病気が隠れていることもあります。
※血圧=心臓からからだに送り出された血液が血管を押す力のこと。
たちくらみと一緒に起こることがある症状
- 胸がどきどきする、脈(みゃく)が速くなる
- 頭が痛くなる
- ころんでしまう
- たおれてしまう、意識を失ってしまう
たちくらみが起こりやすいとき
- 長い時間座っていて、急に立ち上がるとき
- 長い時間寝ていて、起き上がる時
- お風呂(お湯)に入っていて、湯船から出ようと立ち上がるとき
- トイレでおしっこやウンチをしたあとに、便座から立ち上がるとき
- 女子の場合、生理のとき
起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)とは?
- 自律神経がうまく働くことができず、からだの血液や水分の循環の調整がうまくできなくなる病気です。
- 原因:自律神経がうまく働かないストレスや、活動不足が加わり悪くなってしまいます。
- 頻度:症状が軽い人をふくめると、中学生の10人に1人。重症は100人に1人。10~16歳に起こりやすいです。
- 症状:たちくらみ、失神、頭痛、だるさ、朝の起きづらさ、動悸(胸のどきどき)が生じます。症状は午前中に強く、午後には楽になります。夜には元気になることが多く、生活リズムがみだれやすくなります。「さぼっているだけ」と思われることも少なくありません。
- 症状が重いと:遅刻や学校に行けなくなる原因になります。朝~昼に寝ていて夜に活動し昼夜逆転することもあります。
- 治療:まず医師に相談し診察を受けましょう。起立性調節障害と診断された場合には、生活指導を受けます(下記「予防と治療」を参照ください)。また、お薬で治療をすることもあります。学校生活に影響している場合は、病院と学校がやりとりをして支援することが必要です。
- 不登校になっているからといって、必ずしもこの病気がある存在するわけではありませんが、不登校の子どもの3割にこの病気があると報告されています。
予防と治療
立ち上がるときはゆっくりと!
- 急に姿勢を変えると、たちくらみが起こりやすくなります。
- ゆっくりと少しずつ頭の位置をあげていきましょう
立っている姿勢は短く、足をクロスする。
- 立っている姿勢を続けるときは、足をクロス(交差させて)力を入れよう。
しっかり眠ろう。
- 睡眠が足りないと血圧のコントロールがしづらくなり、たちくらみがおきやすくなります。じゅうぶんな睡眠をとりましょう。
- 質の良い睡眠をとるために、寝る前2時間はテレビやゲーム、パソコン、スマートフォンを見ないようにしましょう。
水分をしっかりとろう
- 日頃から水分(水やお茶)をこまめに飲むようにしましょう。
- 特に暑い季節はしっかり水分をとりましょう。
- 起立性調節障害と診断された場合には、1日1.5~2Lを飲み、塩分を多めにとりましょう。
毎日運動をしよう。
- 足の筋力が弱くならないように、散歩をしましょう。
次の症状があるときは、病院へ行きましょう。
- たちくらみのため、朝動けず、学校にいけない。
- たちくらみがひどくて何度もたおれている。
参考文献
起立性調節障害.日本小児心身医学会.https://www.jisinsin.jp/general/detail/detail_01/