症状
- おしっこをするときに陰部が痛い、おなかの下の方が痛い
- おしっこが出しづらい
- おしっこをしてもすっきりせず、またすぐにおしっこしたくなる
原因
- おしっこの通り道(腎臓~尿管~ぼうこう~尿道)のどこかにばい菌(細菌)が感染している可能性があります。
- 10代の女性でもっとも多いのは、ぼうこうに細菌が感染して起こる「ぼうこう炎」です。
- 10代の男性では、ペニスやおちんちんの皮(包皮)に炎症が起こる「亀頭炎」や「包皮炎」が起こることがあります。
- だれかとセックスをした後に、おしっこするときに痛みや出しづらさが生じるときには性感染症の可能性もあります。
- おしっこの症状があるのに、治療しないまま放置すると、ばい菌が体の中に広がって、腎臓や卵巣などの重い感染症になることがあります!
ぼうこう炎ってなに?
症状
- 女性に多い病気で、何度もくりかえしかかることも少なくありません。
- おしっこをする時、特におしっこを出し終わるときに、陰部~下腹部に痛み(じーんとした痛み、つーんとした痛み、しみるような痛みなど)が起こります。
- 治療しないままにしておくと、血尿(血液の混じった赤いおしっこ)や熱が出ることもあります。
原因
ぼうこうに細菌(最も多いのは大腸菌)が感染して起こります。
予防
- おしっこをがまんしないようにしましょう。
- 水分をたくさんとりましょう。
- 陰部(おしっこの出口のまわり)を清潔にしましょう。お風呂やシャワーの時に陰部をせっけんで洗い、良く流しましょう。清潔な下着をつけましょう。
- セックスをするときは、パートナーも自分も手を洗いきれいにしてからしましょう。
- 女性では、セックスをしたあとにおしっこをするとぼうこう炎になりづらくなる、と言われています。(これはセックスのときに尿道のまわりについた菌が、おしっこで流されるからですが、完全に予防できるわけではありません。男性では尿道が長いため、おしっこの効果は女性ほどではないようです。)
治療
- 水分をたくさんとりましょう。
- 病院(小児科、内科、泌尿器科)に受診しましょう。ぼうこう炎と診断されると抗菌薬(細菌を抑える薬)が処方されます。薬をきちんと飲みましょう。
- 痛みが強い場合は、痛み止めの薬を飲んでもよいです。
注意
- 治療をしないまま時間が経って、熱が出てきた!という場合には、すぐに病院に受診しましょう。
- 病院から薬が出たら、処方された通りにきちんと飲みましょう。勝手に中止してはいけません。
- 抗菌薬を飲んで2日間たっても症状が良くならない場合には、もう一度、病院へ相談してください。
亀頭炎、包皮炎ってなに?
症状
- ペニスをおおっている包皮や、ペニスの先っぽの粘膜に痛み、かゆみ、赤み、はれが出る
- ペニスと包皮の両方に炎症が起こることもある
- おしっこをするときに痛い
- 包皮炎では、包皮の中から白っぽいカス(恥垢)が出ることもある
原因
- ペニス、包皮にばい菌(細菌、カビ、ウィルスなど)の感染
- 重度の肥満
- 清潔ではないこと
- 化学物質(衣類用の洗剤や柔軟剤、ボディソープなど)
- 性感染症(淋菌、クラミジア)
予防
- ペニスを清潔にしましょう。お風呂やシャワーの時には包皮をひっぱり、ペニスのさきっぽを洗いましょう。
- 清潔な下着をつけましょう。
- 洗剤・柔軟剤・ボディソープなどを変えてから症状が出た場合には、うたがわしい品を使うのをやめましょう。
治療
- ペニスをよく洗い、乾燥させて清潔にしましょう。
- 清潔にしても治らないときは、病院(皮ふ科、泌尿器科、小児科)へ行きましょう。ばい菌の感染が疑われるときには、検査をすすめられたり、ばい菌を殺す薬が処方されたりすることがあります。
性感染症ってなに?
こちらのページをご覧ください。
次の症状があるときは、病院へ行きましょう。
- たくさん水を飲んでもおしっこするときの痛みが続くとき
- 血尿が出るとき
- ペニスや包皮のはれ・赤み・痛みが強いとき、うみが出るとき
- おしっこの症状に加えて、熱があるとき
- おしっこの症状に加えて、おなかや背中の痛みが強いとき
参考文献
- Urinary tract infection (lower): antimicrobial prescribing. NICE guideline, 2018.
- Wray AA, Velasquez J, Khetarpal S. Balanitis. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2023.