授業中の居眠り
つい授業中に居眠りしてしまうことはどんな人にもあるでしょう。しかし、居眠りがひどい場合や長期間にわたる場合には、授業をきちんと聞けずに成績に悪影響が出ることがあります。学校に対する意欲・やる気とも結びつきやすい問題なので、できれば居眠りを防ぐことができるとよいですね。
居眠りの最も多い原因は「睡眠不足」です。居眠りを叱る・批判するのではなく、「質の良い睡眠の重要性」をぜひ学校でも指導してください。
睡眠不足は病気。そしてさまざま病気のもと!
日本は、他の国と比べて、睡眠を軽視する傾向があると言われています。「睡眠時間をけずって勉強や仕事をすることがカッコイイ」と思う人が多かったり、カフェインの含まれる栄養ドリンクやエナジードリンクが働く大人を応援するような形で販売されていたりします。しかし、慢性的な睡眠不足が原因で、血圧が高くなる、太りやすくなる、心臓の病気にかかりやすくなる、精神疾患が増える、ということがわかっています。
睡眠不足そのものも実は病気で、「睡眠不足症候群」という病気があります。朝起きられない、授業中の居眠りが多い、だるさがつづく、といった症状がある場合には、慢性的に睡眠が足りていない「睡眠不足症候群」という病気かもしれません。
睡眠不足がつづくとさまざまな症状が出ます。
- 日中の眠気
- だるさ、疲れ
- 集中できない、記憶力が悪くなる
- ぼーっとする、ふらふらする
- 気持ちが落ち込む、不安になる
- いらいらする
- 頭が痛い
- 食欲がなくなる
その結果、成績が落ちたり、学校へ行きたくなくなったりして、こころの病気につながることもあります。
思春期の子どもは、通学、学校、宿題や試験勉強、部活、友達とのやりとりなど、とても忙しい日々を過ごしています。同時に、睡眠を削ってでも好きなことや遊びをしたいという欲求が高まりやすい時期でもあります。さらに、前述したような睡眠を軽んじる傾向もあいまって、睡眠時間がとても少ない状態に陥りがちです。睡眠不足は病気であり、病気のもと!あなた自身の睡眠はいかがでしょうか?
ベストな睡眠時間とは?
一般的に、適切な睡眠時間は
- 12歳まで:9~11時間
- 13~18歳:8~10時間
- 18歳以上:7~9時間
です。
でも、ベストな睡眠時間は人それぞれ。同じ年齢でも、7時間でじゅうぶんと感じる人もいれば11時間眠らないと調子が出ない人もいます。日中につい寝てしまうことが続いている場合には、その生徒さんの睡眠時間は不足しています。
質の良い睡眠がじゅうぶんとれていると、からだとこころに良い影響があります。
- 朝すっきり起きられる
- 食事が美味しく食べられる
- 気持ちが明るくなる
- やる気が出る
- 集中力が高まる
- 友達とのやりとりがもっと楽しめる
次のことを指導してください。
睡眠不足の最も多い原因は、生活習慣です。質の良い睡眠のために、以下をこころがけましょう。
- 日中は日光を浴び、明るいところで過ごす
- 1日30分は運動する
- 規則正しく食事をとる
- 寝る前には、ボリュームのある食べ物を取らない
- 寝る前にカフェインふくむ食べ物・飲み物(日本茶、コーヒー、紅茶、エナジードリンク、コーラ、チョコレートなど)をとらない。日中にもカフェインをふくむ食べ物・飲み物をとりすぎないよう注意!
- 寝る前のルーチン(日課)を決める 例:本を読む、深呼吸してリラックスする
- 布団にはデバイス(スマートフォン、タブレットなど)を絶対に持ち込まない
- 寝室は静かで暗い環境にする