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性の悩み

性感染症ってなに?

イラスト:不安そうな表情の女性。彼女の周りに細菌が飛んでいる様子。

性感染症とは

性感染症とは、セックスを通じて人から人へ感染する病原体が引き起こす病気のことです。自分が病気にかかったかどうかわかりにくいことも多く、病気が進んでから気づいたり、知らないまま他の人にうつしたりしてしまうことがあります。

あなたがだれかとセックスした場合、それがたった1回のことであっても、またセックスの種類に関わらず、性感染症になるリスクがあります。

セックスの種類

  • バギナルセックス(膣にペニスを挿入する)
  • アナルセックス(肛門にペニスを挿入する)
  • オーラルセックス(口で性器を触れる)
  • 女性同士のセックス(女性器と女性器を触れ合わせる)

などがあります。

性感染症になると、どんな症状が出る?

病原体(病気をひきおこすばい菌)により症状はことなりますが、普段とはちがうのかゆみ、痛み、性器からの分泌物(ねばっとした液体)の色・におい・量の変化、陰部のにおい、などが感染に気付くきっかけとなります。感染時におこなったセックスの種類によって、性器、のど、口、肛門・直腸(肛門に近い大腸の部分)などに炎症が起こったり、病変ができたりします。                                               

性感染症にかかっているのに、治療を受けないまま妊娠したり赤ちゃんを産んだりすると、病原体によっては、赤ちゃんの健康に影響することもあります。

性感染症になりやすい人は?

10~20代の若い年齢の人は、他の年齢の人とくらべて、性感染症になるリスクが高いです。さらに、次のようなことがあてはまる人は、性感染症にかかるリスクがさらに高いです。

  • 複数のセックスパートナーがいる
  • 不特定多数のセックスパートナーがいる
  • パートナーが、複数または不特定多数の人とセックスをしている
  • コンドームをつけない

どうすれば性感染症を予防できる?

セックスをするときは必ずコンドームを使いましょう。オーラルセックスのときも、コンドームを使いましょう。コンドーム以外の避妊法では性感染症は防ぐことができません。

セックスのパートナーの数を増やさないことも、性感染症の予防につながります。

主な性感染症と病原体

性器クラミジア感染症

病原体:クラミジアという細菌。日本で一番多い性感染症。

症状:女性では大部分が無症状。ときに、おりものが増える、生理痛のような痛みが生じる。治療しないままだと炎症が広がり、将来不妊症の原因になることもある。

男性では半数の人は無症状、半数の人はかゆみ、おしっこをするときの痛みを感じる。

性器ヘルペス感染症

病原体:ヘルペスウィルスというウィルス。口の粘膜(ねんまく)や皮ふの接触でも感染する。

症状:女性では無症状が多い。はじめて感染したときは、性器に水ぶくれができたり、おしっこするときの痛みなどが生じることもある。男性では無症状が多い。

梅毒

病原体:梅毒スピロヘータという細菌。口の中に傷があるとキスだけでも感染する。

症状:男女とも感染してからの時期で症状がことなる。まず性器や口に「しこり」ができ、自然になくなる。未治療のまま3か月以上がたつと、手足、体全体に赤い発疹が出る。未治療のまま数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などに硬い「しこり」ができる。さらに未治療で経過すると、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じる。まれに死亡することもある。

尖圭(せんけい)コンジローマ

病原体:ヒトパピローマウイルス(HPV)というウィルス

症状:男女とも性器や肛門に小さなイボができる。イボがかゆくなることも。

淋菌(りんきん)感染症

病原体:淋菌(りんきん)という細菌。

症状:女性では無症状が多い。おりものが増える、おしっこをするときの痛みが出ることもある。男性ではおしっこをするときの痛み、ペニスからの分泌物などが生じる。

膣トリコモナス

病原体:トリコモナスという原虫(微生物)。

症状:女性では性器の痛み・かゆみ・はれ、おしっこをするときの痛み、くさいおりもの、セックス時の痛みが生じる。男性では無症状のこともあるが、ペニスのかゆみ・痛み、おしっこをするときの痛み、ペニスからの分泌物が生じる。

HIV感染症

病原体:ヒト免疫不全(めんえきふぜん)ウイルス(HIV)というウィルス。ヒトの免疫細胞(病原体と戦い体を守る細胞)に感染する。

症状:男女とも、感染して数日で、発熱や頭痛などかぜのような症状が出る。その後、無症状の時期が数年~10数年続く。しかし、じわじわと増えたHIVによって、免疫細胞が減り免疫が働かなくなる。本来の免疫力があればかからない病原体によってさまざまな病気になる状態をエイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)という。

エイズについて知っておくとよいこと

  • セックスだけではなく、血液感染(病院で働く人のや、ドラッグ使用時の注射の回し打ちなど血液を介して生じる感染)や母子感染(母親から赤ちゃんへ感染する)がある。
  • HIVに感染していることに気づかず、「いきなりエイズ」を発症する人が増えている。
  • 早く診断してエイズになる前に治療を始めれば、体内のウィルスの量をおさえることができ、エイズにならずに元気でいられる。
  • HIV検査は全国のほとんどの保健所等で無料かつ、名前をかくした状態で検査が受けられる。

ケジラミ

病原体:ケジラミという虫。頭の毛につくシラミ(アタマジラミ)とは別の種類のシラミです。

症状:シラミが陰毛(いんもう)にすみつき、皮ふから人の血を吸う。そのため、陰部のかゆみや痛みが生じる。陰毛に卵がついている、陰部にケジラミが動いていることで見つけるときも。

原因:通常は、ケジラミをもったパートナーとセックスすることでうつる。ときに、濃厚接触(裸での抱っこ、タオルやシーツなどの共有)でもうつる。トイレの共有ではうつらない。ペットや動物からはうつらない。

シラミは卵、幼虫、成虫の時期がある。卵は黄白色で陰毛にくっついている。幼虫・成虫は1㎜くらいの「小さな虫」で、人の体から離れると1~2日で死んでしまう。

性感染症ではないですが、こんな感染症もあります

セックスと関係なくかかってしまう陰部の感染症もあります。

外陰・膣カンジダ症(主に女性)

病原体:カンジダというカビ。

症状:陰部や膣のかゆみ、痛み。白いおりものが増える。おしっこをするときの痛み。

原因:カンジダは健康な人の口や皮膚、膣の中にいつもいるカビです。セックスの経験がなくても、かかることがあります。月経前のホルモンの変化、免疫力(ばい菌と戦う力)が下がったとき、抗菌薬(細菌を殺す薬)を飲んだあと(抗菌薬を飲むことで健康な膣にいる細菌とカビのバランスがくずれる)などに、カンジダが増えすぎて起こります。10代の人もかかります。妊娠中もカンジダ症になりやすいです。

カンジダ症の症状があるときにセックスをすると、セックスパートナーにうつることはあります。男性がかかると、ペニスが赤くはれたりかゆくなったりします。

いんきんたむし

病原体:白癬(水虫菌)というカビ。

症状:陰部、太もものつけね、お尻のつけねあたりに、赤みのあるかゆい湿疹が広がる。

原因:白癬菌が陰部の皮膚に感染する。未治療の足や足の爪の白癬(水虫)が広がる、白癬(水虫)にかかっている家族から感染する、などが原因となる。汗をかく、陰部がむれる、きつい下着や衣類をいつもつけている、陰部が不潔、肥満、の場合かかりやすくなる。白癬菌は感染力が強く、皮膚と皮膚の接触でうつるため、症状があるときにセックスすると、パートナーにうつす可能性がある。

次の症状があるときは、病院(婦人科、泌尿器科)へ行きましょう。

  • 陰部のいたみ、かゆみ、おしっこをするときの痛み、のどの違和感など、気になる症状が続く

参考文献

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