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こころの心配

死にたいと打ち明けられたら

イラスト:座って、顔を押さえている悲しそうな女性

生徒が「死にたい」と言っている。どうしたらいい!?

「死にたい」と直接的な表現だけではなく、「消えたい」「自分の存在を消したい」「いなくなりたい」「消えたほうがまし」と表現する子も大勢います。生徒に「死にたい」「消えたい」と打ち明けられると、動揺して、心配になりすぎてしまうかもしれません。しかし、心配や不安にまかせて、その子の「死にたい気持ち」を否定したり、「悩み」を解決しようと躍起になったりはしないようにしましょう。

「死にたい」理由は本人にもわからないことが多い

多くの場合、「死にたい」という気持ちに至る原因は一つではなく、複数のことがからみあっています。本人にも「理由がわからない」、「理由は特にない」ことが多いです。わからないけれど、不安、孤独感、空虚感などが大きくなって、「ここから逃げたい」という気持ちになり、そして「死にたい、消えてしまいたい」と感じてしまう…。こころが苦しくなりすぎると、自分のこころを守るために、死ぬことがたったひとつの逃げ道のように感じてしまいます。

生徒が「死にたい」という気持ちを教職員であるあなたに打ち明けてくれたことは、その子があなたを信頼している証拠です。だからこそ、「打ち明けてくれた」その事実を大切にしてください。

「死にたい気持ち」に寄り添うために

生徒の気持ちを聞く

むりやり聞き出そうとせず、生徒さんが話すのを待ちましょう。言葉をそのまま聞き、受け止めましょう。決めつけるような言葉や批判する言葉、軽んじるような言葉はかけないでください。

 

<適切な言葉がけ>

  • 死にたいと思っているんですね。
  • それほどつらい気持ちになっているんですね。
  • つらいね。苦しいね。
  • よかったら、話せる範囲でいいから、つらいことや悩んでいることを教えてください。

 

<不適切な言葉がけ>

  • 死にたいなんて言ってはいけません。
  • 思春期だから、そんな気持ちになるだけです。
  • 死にたい気持ちなんて、今だけで、すぐに良くなります。
  • 死にたいなんて大変!すぐに病院に行きなさい。

原因を追究しない

さまざまな要因が複雑にからみあって、本人を死にたい気持ちにさせています。原因を追究してそれを解決すれば死にたくなくなる、というわけではありません。悩みやつらさを話してもらうことは大切ですが、他人が原因を突き止めようとしすぎるのは適切ではありません。特定の原因がないことや、原因がわからないことも多く、「理由がないのに死にたい自分はおかしい?」などと感じ、本人がより一層つらくなることがあります。もちろん原因を決めつけてもいけません。

死にたい気持ちについて尋ねる

「死にたい気持ち」を腫れ物のように扱うのではなく、具体的に尋ねましょう。具体的に尋ねることは「死にたい気持ち」を助長することはなく、あなたが相手を本気で心配していることを伝えるきっかけになります。

  • どんなときに死にたいと感じる?
  • 死にたいと感じるのはいつも?ときどき?これまで何回くらい死にたいと感じた?
  • どれくらい強く死にたいと感じる?
  • 自殺を考えている?
  • 具体的に自殺の方法を調べている?準備をしている?

その他の症状を聞き取る

「死にたい気持ち」とともに、心身の調子に何らかの変化が起こっていないか聞き取りましょう。生活に支障を与える症状が出ている場合には、病院に相談するよう勧めましょう。

  • 睡眠:寝る時間、起きる時間、朝すっきり起きられるか、寝つきはどうか、夜中に起きるか、眠れない、眠りすぎ
  • 食事:食べる量の変化はあるか、食欲はあるか、ボディイメージはどうか
  • 気分:いらいら、落ち込み、不安 
  • 勉強:集中できるか、やる気があるか、成績の変化はあるか、登校の状況はどうか
  • 友達:トラブルはないか、一緒に何をして過ごすか、疎遠になっていないか
  • 家族:家庭環境はどうか、親との葛藤や家庭内不和はないか
  • 意欲や関心:好きなことや趣味ができているか
  • 物質:喫煙、アルコール、違法薬物、有機溶剤などの使用はないか
  • メディア:SNSでの交流関係、動画やサイトの閲覧状況

心配している気持ちを伝える

「あなたの話を聞いて、あなたのことがとても心配です。」とはっきり伝えましょう。

保護者へ相談する

死にたい気持ちがあるときは、まずストレスを少なくし、こころとからだを休ませる必要があるため、保護者の理解が必要となります。「死にたいと思っていることを親に伝える」ことについて、本人の同意をとり、保護者に現状を相談しましょう。具体的な自殺の方法を決めている、など緊急度が高い時には本人の同意がなくても保護者へ連絡し、医療機関への受診を指示してください。

※ただし、保護者からの虐待や家庭内暴力などの存在が疑われる場合には、この限りではありません。

<保護者への相談を勧める際の、適切な言葉がけ>

  • 今、あなたはとても苦しんでいるように見える。ひとりではなく、あなたを大切に思っている大人も、あなたの苦しみを一緒に考えることが大切。
  • お父さん・お母さんに自分の気持ちを伝えてみてはどうだろう?
  • 自分では伝えることが難しくて、もしあなたがOKしてくれるなら、先生からお父さん・お母さんに話してみるけど、どうだろう?

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