食事を楽しめていますか?
健康を保ち、生活を楽しむために、食事はとても大切です。野菜、くだもの、たんぱく質、炭水化物のバランスがいい食事を1日3回食べることが理想です。忙しいかもしれませんが、できるだけ、夕食は寝る3時間前には済ませましょう。思春期にはからだが大きく成長する分、よくおなかがすくので、栄養のある間食(おやつ)をとるのもよいでしょう。
一方で、食事や体重に関する悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。あなたには、こんな悩みはありませんか?
食べ過ぎてしまう。
- やせたいのに食べちゃう。
- ダイエットが続かない。
- ついお菓子を食べてしまう。
- 食べたいと思うと止まらずドカ食いしてしまう。
食べたくない。
- やせたいから食べたくない。
- 食べないと親におこられるのがいや。
- 食事を抜いている。
- 朝は食べられない。
- 食欲がない。
- きらいな食べ物が多い。
食事の時間がよくないかも。
- 家の夕食の時間が遅い
- 食事の時間がいつもばらばら
- 夜中に食べてしまう
食べることや体重の悩みがあるときには
まず、自分の食事の状況をアプリや日記、メモなどに記録しましょう。自分が満足できる食事のとりかたができた日、できなかった日を記録して、「できた日は何がよかったか?」を自分で考えてみましょう。
食事の量、内容、時間を改善するには、家族の協力が必要です。今の食生活に不安、心配なことがあるときは、家族と相談し、家族みんなで健康な食生活にしましょう。
自分の適正体重を知ろう
自分の身長と体重のバランスを見て自分の体重がちょうどよいかどうか知っておくことは大切です。肥満度曲線で自分の身長と体重のバランスを見てみましょう。
- 男子の肥満度判定曲線 http://jspe.umin.jp/public/files/himan6-17_boy.pdf
- 女子の肥満度判定曲線 http://jspe.umin.jp/public/files/himan6-17_girl.pdf
肥満度曲線で自分の身長と体重をプロットしてみましょう。
- 肥満度20%以上なら軽度肥満
- 肥満度30%以上なら中等度肥満
- 肥満度50%以上なら高度肥満
もし、あなたが「ぜったいにやせたい!」「もう少し体重を増やしたい」と思っていても、肥満度が0%前後なら、そのままの体重でOKです。
食べ過ぎてしまう人へ
身長と体重のバランスをみて、肥満度が高くなっている場合、次のリストのうち、あてはまる項目があるかチェックしてみましょう。
- ほぼ毎日お菓子を食べる
- よくジュースを飲む(スポーツドリンクを含む)
- ファストフード(ハンバーガー、フライドチキン、コンビニの揚げ物、フライドポテト、肉まんなど)を週1回以上食べる
- 夜遅い時間(午後8時以降~真夜中)にご飯やお菓子を食べる
- 睡眠時間が少ない
- ごはんを抜くことがある
- 運動していない
食事の習慣をより良くするために、チャレンジできそうなことから試してみましょう。
- お菓子の代わりに新鮮な果物を食べる
- ジュースの代わりに水や麦茶を飲む
- ファストフードは月1回にする
- 午後8時までに夕食をすませ、それ以降は食べない
- 食事中はテレビやスマホなど観ない
- 夜ふかしせず、7時間以上寝る
- 食事を1日3回食べる
- 毎日軽い運動をする(散歩、なわとび、ジョギング、ダンス)
食べたくない人へ
身長と体重のバランスをみて、肥満度が低すぎる場合(-10%以下の場合)、次のリストのうち、あてはまる項目があるかチェックしてみましょう。
- もっとやせたいと思う
- やせるために食事を抜いている
- 食べる食材を決めている
- 運動をしすぎてしまう
- 食べると気持ちが悪くなる
- 実際の体重がどうであれ、自分はもっとやせるべきだと思う
食事の習慣をより良くするために、チャレンジできそうなことから試してみましょう。
- 食べたくないときには、ゼリーや果物など軽い食べ物をとる
- 一番食べやすい時間を見つけ、その時間に食べる(例:昼は食べづらいけど夕食は食べやすい、など)
- 食事を1日3回食べる
- 食事の時間をじゅうぶんとる
- 食事中はテレビやスマホなど観ない
- 食事の時間が楽しくなるように、家族で楽しい会話をする(嫌な気持ちになる話題はおたがいに話さないように気を付ける
摂食障害とは?
食事に関連する行動(食べ方、食べる量など)の調子が変わった結果からだとこころに影響がおよぶ病気を、まとめて摂食障害と呼びます。摂食障害は精神疾患のひとつです。この病気になると、脳の食べることや満腹感をっている部分のはたらきが低下します。自分の体重や体型のとらえかたが異常になったり、性格が変わったりしてしまうことがあります。摂食障害になる原因はさまざまで特定できるものはありませんが、自分への自信がないこと、カンペキさをもとめる性格、ストレスにうまく対応できないこと、などが複雑にからんで発症すると報告されています。
摂食障害には大きく分けて拒食症(食べたくない)と過食症(食べ過ぎてしまう)があります。このうち拒食症では、体重や体型にこだわるあまり、食事を抜く、にカロリー制限をする、食べた食べ物を吐く、などの症状がつづき、どんどん体重が減ってしまいます。拒食症は、死ぬ可能性もある大変危険な病気です。
摂食障害を治すためには、家族を含め、たくさんの人の協力が必要です。もし、家族があなたの食事の量や食べ方を心配して病院に行くことをすすめたら、ぜひ病院を受診してください。
次の症状があるときは、病院へ行きましょう。
- 食べられない、または食べても吐くことが続いて自分でも止められない
- 食べない、または吐いていたら、体がだるくて動けなくなった
- おしっこやうんちが出ない
- 死にたい、消えたい、と思う
- 自分を傷つける、または傷つけたいと思う
参考文献
- 小児内分泌学会ウェブサイト http://jspe.umin.jp/
- 平成 29 年度~令和元年度AMED 障害者対策総合研究開発事業(精神障害分野)「摂食障害の治療支援ネットワークの指針と簡易治療プログラムの開発」.神経性やせ症(AN)初期診療の手引き