お酒ってなに?
お酒はくだものや穀物(米や麦など)を発酵させて作られた飲み物で、アルコールという成分が含まれます。お酒は何千年も前から、生活のさまざまな場面で多くの人に楽しまれてきました。日本ではアルコールを1%以上ふくむ飲み物を「お酒」といいます。アルコールにはいくつか種類がありますが、お酒として飲まれるのは「エタノール」という種類です。
お酒を飲むとどうなる?
お酒を飲むと、からだの中にアルコールが入ります。人は、アルコールを分解する酵素(こうそ、食べ物・飲み物を分解するたんぱく質のこと)を持っていて、胃と腸で取り込まれたアルコールは主に肝臓で分解されます。
アルコールは、脳の働きをおそくさせます。少しの量のアルコールは、人をリラックスさせますが、量が多くなると脳に作用して「酔う」状態になります。
20歳未満では、大人と比べてアルコールが分解されるスピードが遅いため、からだや脳への悪影響が強くなりやすいです。急性アルコール中毒やアルコール依存症になるリスクが高いので、飲んではいけません。
アルコールに強い人と弱い人の違いって?
アルコールが分解されるときにできる物質をさらに分解する酵素があります。だれもがこの酵素を持っていますが、遺伝子の違いによって、その酵素の働きがきまります。酵素の働きが弱い・欠けているとアルコールが分解できず「お酒に弱い」人となります。
アルコールの危険
急性アルコール中毒
アルコールを飲むと、ふらついたり、判断力が鈍くなったり、喜怒哀楽の感情が大きくなったりします。事故、暴力、性犯罪、安全でない性行為などに巻き込まれるリスクが高まるため、注意しましょう。
歩けない、舌がもつれて話せない、吐いてしまうなどの症状はアルコール中毒によるもので、とても危険です!眠り込んでしまうことや記憶が飛んでしまうこともあります。そのまま飲み続けると死につながることもあります。
アルコール依存症
アルコールは依存性の高い物質です。
長年たくさんのお酒を飲み続け、生活が乱れてもお酒がやめられなくなった状態をアルコール依存症といいます。たとえば、お酒を飲み続けて食事をとれなくなる、家事ができなくなる、仕事ができなくなる、お金がなくなる、などが起こっても、お酒を飲み続けてしまうのです。
アルコール依存症では「お酒をやめよう」と思って急にお酒を減らしたりやめたりして、アルコールが体から急になくなるときに、手のふるえ、冷や汗、はきけなどが起こります。ひどい時には、けいれんや幻覚(本当は存在しないものが見えたり聞こえたりする感覚)などが起こります。それがこわくて、また飲んでしまうのです。
アルコールによってかん臓、すい臓、脳、骨などさまざまなからだの病気になります。
アルコール依存症は「精神病」のひとつ。家族・仕事・お金を失ってしまう可能性の高い病気です!アルコール依存症の回復には、本当に長い時間とその人自身の努力、そしてたくさんの人からの手助けが必要な病気です。
次のことを試してみましょう。
- 未成年のうちはお酒を飲まない。
- 誰かに誘われる・勧められても断る。
- 無理に飲ませようとする人と付き合うのはやめる。
- 飲んでしまったら絶対に運転はしない。飲んでいる人が運転する車には絶対に乗らない。
家族にアルコール依存症の人がいるとき
一緒に住んでいる家族(お父さん、お母さんなど)がたくさんお酒を飲んで困っていることはありませんか?アルコール依存症は家族を苦しめ、あなたの健康にも悪影響を与えます。決してひとりで抱え込まず、家の外に助けを求めましょう。
依存症対策全国センター
https://www.ncasa-japan.jp/
参考文献
- 厚生労働科学研究,わが国における飲酒の実態把握およびアルコールに関連する生活習慣病とその対策に関する総合的研究.正しいお酒との付き合い方.
- 厚生労働省, e-ヘルスネット.アルコールの吸収と分解.
- 依存症対策全国センターHP. https://www.ncasa-japan.jp/