薬物・ドラッグって?
違法薬物・危険ドラッグは、依存性があり、人体に有害な化学物質です。
- 違法薬物:法律で使用が禁止されている物質。覚せい剤、麻薬、大麻(たいま)。
- 危険ドラッグ:以前は「合法ドラッグ」「脱法ハーブ」と呼ばれていました。化学構造の一部が覚せい剤、麻薬、大麻と異なるだけで、違法薬物と同様またはそれ以上に危険です。
すべての違法薬物・危険ドラッグが、からだとこころにきわめて大きなダメージを与え、そのダメージは一生続きます!
乱用が進み「依存症」(薬物・ドラッグがないと落ち着かず自分で止められなくなる状態)になると回復するには非常に長い時間と努力、たくさんの手助けを必要とします。
気づいたら、友達も家族もお金も住む場所もなくなっている―それが現実に起こってしまうのが違法薬物・危険ドラッグです。
薬物・ドラッグのビジネスは、あなたをねらっています!
薬物・ドラッグを見たことはありますか?
ラムネやグミなどお菓子のような形だったり、お香、ハーブ、アロマオイルのような見た目だったりします。英語やカタカナの通り名(ストリートネーム)が付けられ、「かっこよく」見えるように作られています。
さらに、ドラッグを売る人は、ドラッグを次のような言葉でアピールします。
- おしゃれだよ
- はやっているよ
- 気持ちよくなるよ
- イヤなことを忘れられるよ
- 頭がすっきりする薬があるよ
- 飲むと簡単にやせるよ
- 合法だから安全だよ
- 1回だけなら大丈夫だよ
- みんなもやってるし仲間外れになっちゃうよ
夜のまちや遊び場だけではなく、インターネットやSNSで甘い言葉でさそわれることが増えています。中学生・高校生は、だれもが、学校や人間関係でストレスを感じやすく、スリルを味わいたくなるもの。薬物・ドラッグを売る人は、そこに目をつけて、あなたをねらっています。
1回だけのお試し、が、一生の後悔につながります。絶対にだまされないでください!
どんな薬物・ドラッグがある?使うとどうなる?
すべての違法薬物・危険ドラッグには依存性があります。一度使うとやめられなくなり、からだとこころにきわめて大きなダメージを与えます。
覚せい剤
- 別名:シャブ、エス、スピード、クリスタルなど
- 説明:アンフェタミン、メタンフェタミンなどの物質をまとめて「覚せい剤」と呼びます。
- 使用すると…:気持ちが興奮する(ハイになる)、呼吸数・血圧・心拍数・体温が上がる。その後疲れやだるさが出る。大量に使うと急性中毒になり、けいれんが起こり、死んでしまうこともある。乱用すると「精神病」になる。
大麻
- 別名:ハッパ、マリファナ、グラス、草、チョコ、ガンジャ、ハシッシュ、野菜、ヘンプなど
- 説明:大麻草という植物から作られます。大麻のイラストはファッションなどによく使われるので目にしたことがある人もいるでしょう。「大麻が合法な国もあるし、大麻は安全」というのは全くのウソで、きわめて有害です。
- 使用すると…:気持ちよくなり感覚(色の鮮やかさ、時間や空間の感じ方など)が変化します。10代で使用すると脳の発達が損なわれ、記憶力が低下する、学習能力の低下、うつ病など心の病気になりやすくなる。たくさん使うと幻覚や妄想におそわれる。乱用すると「精神病」になる。
コカイン
- 別名:ホワイト、スノウ、コーク、ブロー など
- 説明:コカという植物から作られる麻薬のひとつです。通常、白い粉として出回っています。粉を鼻から吸引する・飲む・注射するなどの方法で使います。
- 使用すると…:使うとすぐに気持ちが興奮する(ハイになる)。感覚が敏感になり、いらいらや不信感も出る。大量に使うと呼吸ができなくなり死んでしまうことがある。乱用すると「精神病」になる。
MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン)
- 別名:エクスタシー、アダム、バイオ、ビエッティ、モリ―など
- 説明:科学的に作られる麻薬のひとつです。ラムネ菓子のような見た目のカラフルな錠剤として出回っていることが多いです。他の薬物と混ぜられていることもあります。
- 使用すると…:数時間気持ちが興奮する(ハイになる)、性的な興奮が高まる。使用後1週間ほどでいらいらする、眠れない、記憶力が低下する、食欲が減る、幻覚に襲われるなどの症状が出る。乱用すると「精神病」になる。
危険ドラッグ
- 説明:人工的につくられた、大麻に似た化学物質やその他の覚醒作用のある物質です。お香、バスソルト、クリーナーなどに見せかけて売られています。インターネットでも流通しています。
- 使用すると…:気持ちが興奮(ハイになる)、性的衝動が高まる。大麻と似た症状が出る乱用すると「精神病」になる。
有機溶剤(シンナーなど)
- 説明:スプレーや接着剤などに含まれる物質を口や鼻から吸って使います。
- 使用すると…:気持ちが良くなり幸せな気分になる。同時にふらふらする、ろれつが回らなくなることがある。幻覚、嘔吐、頭痛が起こることもある。乱用すると脳や内臓へのダメージが生じる、難聴になる。
処方薬、市販薬
- 説明:病院で医師が処方する薬剤や、ドラッグストアで売っている薬の中にも、依存性のあるものがあります。たとえば、痛み止め、(気持ちを落ち着かせる薬)、眠り薬、せき止めなどです。だんだんと治療のためではなく、薬を飲んで「気持ちが落ち着く」「ふわっとする感じ」を求めるようになり、何度も病院で薬を欲しがるようになります。多量に飲むと害になります。また、長期に乱用すると、急に薬をやめたときに危険な体調の変化が起こることがあります。
薬物・ドラッグが及ぼす害
からだとこころへの害
薬物・ドラッグの使用により、さまざまな臓器がダメージを受けます。薬物・ドラッグをやめても、それらのダメージが治ることはありません。
- 脳:幻覚や妄想、集中力や記憶力の低下、気分の不調、恐怖や不安、疲れ・だるさ、食欲の異常などさまざまな症状が出ます。怒りっぽさや攻撃性が高まり、暴力をふるう、犯罪をすることもあります。精神病になり、幻覚や妄想に繰り返しおそわれることもあります。
- 目:視力の低下、失明が起こることがあります。
- 歯:ぼろぼろになります。
- 心臓・血管:血圧が高くなる、血管に炎症が起こる、脈の乱れなどが生じます。
- 肺:呼吸がうまくできなくなります。がんのリスクが高まります。
- 肝臓・腎臓:働きが悪くなります。
- 手足:しびれ・ふるえ・動かしづらさが生じます。筋肉もダメ―ジを受けます。
- 生殖器(精巣、卵巣):精子の異常、月経の異常が起こることがあります。妊娠中に薬物・ドラッグを使うとおなかの赤ちゃんにも大きな影響があります。
人間関係への害
薬物・ドラッグを使うことで起こるさまざまな症状の結果、どんどん生活が壊れていきます。
- 学校に行けなくなる
- 家族や友達に暴言や暴力をふるう
- 家族や友達の信頼を失う
- 誰かとお金のトラブルになる、借金をする
- 犯罪に巻き込まれる、もしくは犯罪をする
- 事故にあう、または事故を起こす
- 安全でない性行為をする(その結果、性感染症や妊娠にいたることも)
- 違法薬物・危険ドラッグを使っている/持っている罪で、逮捕される
気が付いたら、自分のそばにいてくれる人がだれもいなくなっているかもしれません。家族すらも自分から離れていってしまうことがあります。
次のことを試してみましょう。
- ぜったいに違法薬物・危険ドラッグには手を出さない。
- 誰かに誘われる・勧められても、強く断る。
- 誘ってくる人、使っている人がいる場所からは離れる。
- 誘ってくる人、使っている人と付き合うのはやめる。
- SNSやネットの広告や「さそい文句」にだまされない。
家族や友達に薬物・ドラッグを使っている人がいるとき
薬物・ドラッグは使っている人だけではなく、そのまわりの人も巻き込んでしまう、とてもおそろしい物質です。決してひとりで抱え込まず、相談してください。
- 依存症対策全国センター https://www.ncasa-japan.jp/
- 薬物乱用防止相談窓口(厚生労働省HPより)https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/other/madoguchi.html
もっと知りたい人へ
役に立つサイトです。ぜひご覧ください。
- みんなで知ろう危険ドラッグ・違法薬物 (東京都福祉保健局)https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/no_drugs/
- 薬物のこと大麻のこと誤解してると危険です!(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000862982.pdf
- 薬物乱用防止読本.健康に生きよう (厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000862982.pdf
参考文献
- 依存症対策全国センターHP https://www.ncasa-japan.jp/
- 公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターHP https://dapc.or.jp/index.html