お子さんの生理を見守ろう
生理の悩みは人によってそれぞれ。お子さんが気軽に、お母さんや身近な年上の女性に相談できるような環境が望ましいです。生理について親子で気軽に話せるとよいですね。
お子さんの生理中の体調はいかがですか?次のような症状で悩んでいませんか?
- おなかが痛い
- 腰が痛い
- 頭が痛い
- 経血(生理の時の出血)が多い
- 疲れる、だるい、眠くなる、ふらふらする
- いらいらする、ゆううつになる
- 食欲が高まる
- 下痢をする
お子さんに伝えてほしいこと
生理中は休む
生理中は頑張りすぎず、水分をしっかり取って、休むように伝えましょう。
経血の処理、経血の量
- 経血をきちんと処理することを家庭で教えましょう。
- 経血の処理には、ナプキン、タンポン、月経カップの選択肢があります。お母さんが使ったことのない方法でも、本人が試したいという気持ちがあれば、ぜひ試させてあげてください。
- ナプキン・タンポンはまめに交換するように伝えましょう。特にタンポンはいれっぱなしにしないように注意しましょう。
- 経血の量が多すぎてふらふらする、かなりこまめにナプキンを変えねばならないなどの場合は月経過多症の可能性もあります。病院(婦人科)に相談しましょう。
生理痛
- 生理痛がつらいときは、がまんしないで休むように伝えましょう。痛み止めの薬を使うのもよいでしょう。市販の薬で「効果がいまいち」と感じるときは、病院(小児科・産婦人科・内科)に相談しましょう。
- お母さん自身が生理痛はがまんするもの、という気持ちが強いと、お子さんもがまんするようになります。お母さん自身も、どうやったら楽に生理痛に対応できるかを考えてみましょう。
- 生理痛が非常に強い場合には、子宮内膜症などの病期が隠れていることもありますので、病院(婦人科)に相談しましょう。
生理の前がつらいことも
生理の前には、女性ホルモンのバランスの変化によって不快な症状が起こりやすいです。お子さんは生理前に次のような症状で悩んでいませんか?お母さん自身はいかがですか?
- 頭が痛い
- おなかが張る
- 疲れる、だるい、眠くなる
- いらいらする
- ゆううつになる、落ち込む
このような症状が強く出ている時は「月経前症候群」かもしれません。
「月経前症候群(げっけいまえしょうこうぐん)」とは?
- 生理が始まる3~10日前(黄体期と呼ばれる時期)に起こるからだとこころの症状で、生理が始まると楽になる、またはなくなります。
- 下の表のような症状が生理の前にいつも起こり、日常生活に影響が出る場合、「月経前症候群」と診断されることがあります。
- こころの症状が主で、症状が重い場合は「月経前不快気分障害(げっけいまえふかいきぶんしょうがい)」と診断されることもあります。
- 「月経前症候群」や「月経前不快気分障害」は健康的な生活と運動をすると、症状が軽くなるといわれています。症状を自覚すると、症状と付き合いやすくなります。症状が重い場合、医師の判断で、漢方薬、女性ホルモンの薬、抗うつ剤などが処方されることがあります。
からだの症状
- おっぱいが張る
- 頭が痛い
- おなかが張る
- 関節や筋肉が痛い
- 体重が増える
- 手足がむくむ
こころの症状
- 落ち込み、ゆううつな気分
- 怒りを爆発させてしまう
- いらいらする
- 不安になる
- 人と会う・外に出るのがいや
お子さんに、次の症状があるときは、病院(婦人科)へ行きましょう。
- 生理前のいらいらや気持ちの落ち込みがひどい。
- 生理痛がひどい
- 経血が多すぎる
- 生理中のふらつき、疲労感が強い
生理のつらさはがまんするものではありません。気軽に婦人科へ受診してください。
参考文献
日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会.産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編 2020.