最近、あの子はいらいらしてばかり。どうしたんだろう。
通学、勉強、試験、塾、部活、友達との付き合い…毎日、お子さんのこころとからだはたくさん働いています。いらいらするのは、こころとからだの疲れのサインかもしれません。
いらいらをコントロールすることがもともとあまり得意でない人もいます。お父さん、お母さん自身はいかがでしょうか。
「いらいら=怒り」のエネルギーはとても大きく、自分でも止められなくなることがあります。「そんなつもりはなかったのに」怒りのエネルギーが暴走してしまい、自分でも止められず、自分、人、物を傷つけてしまうことがあります。お子さん自身が、いらいらしている自分に苦しんでいるかもしれません。
「反抗期」だけではない「いらいら」の理由
お子さんがいらいらしていると「反抗期だろう」「思春期だからしかたない」と思うかもしれません。親に対して反発する、一人で過ごしたがることが増えるのは、思春期の正常な発達です。しかし、お父さん、お母さんが心配になるほどいらいらしており、それが何週間も続いている場合、原因に、気持ちの落ち込みやつらさがあることもあります。
「私と話すときは何かいらいらしているけど、自分の好きなことは楽しそうで、親以外とは楽しそうにやりとりしている」という場合は、大きな心配はいりません。
次のことをチェックしてみましょう。
いらいらだけではなく、次のようなこころの不調を示す症状があるばあいには、うつ病など精神疾患(脳とこころの病期)になっていることがあります。まわりの環境や状況が変わっても改善しない(たとえば、試験期間が終わっても治らない、部活を休んでも変わらないなど)、数週間以上続いている、という場合には、病院へ受診しましょう。
チェック項目
- 表情がいつも暗い、笑顔が減った
- 「つらい」「苦しい」「いや」など言うことが増えた
- やる気が出ないようだ、気持ちがついていかないようだ
- 成績が下がった
- 眠れていないようだ、もしくは、昼夜逆転している、もしくは、寝すぎている
- 食欲が減った、もしくは、増えすぎている
子どもがいらいらしていると、私もいらいらする!
お子さんと日々やりとりする中で、お子さんがいらいらして態度が良くないと、親の方もいらいらしますよね!つい、けんかになることもあるでしょう。また、親自身が無意識にいらいらした態度をお子さんにしてしまっていることもあります。お父さん、お母さんも「いらいら」を上手にコントロールしましょう。
いらいらを「自分の外」に出す
いらいらがずっと頭の中にあると、どんどんいらいらして、苦しくなります。いらいらしたら、いらいらを「自分の外」に出しましょう!そのためには、「いらいらのエネルギー」を静めるか、別の形にする必要があります。「か・い・か・い」を試してみましょう。
また、自分のいらいらやその理由を日記やノートに書きだすのも効果があります。
【か】
かんじる。自分の中に「いらいら」があることを感じましょう。
「自分は今いらいらしている、怒っている」と自分でわかることが最初のステップです。
【い】
いきをする。
ゆっくりと深呼吸しましょう。寝転んで目を閉じて深呼吸する、ストレッチしながら深呼吸する、お気に入りの音楽を聴いてリズムに合わせて深呼吸する、のも効果的です。
【か】
かぞえる。ゆっくりと10秒数えてみましょう。深呼吸しながら数えるのも◎。
すって、1、はいて、2、すって、3、はいて、4、すって、5、・・・とかぞえましょう。
【い】
いどうする。いらいらの原因になったもの・人から離れましょう。別の部屋にいく、外にいく、などしてみましょう。そのときに、からだを動かすと、より効果的。
たとえば、散歩にいく、走る、ダンスする、ジャンプする、自転車に乗る、などしてみましょう。
お子さんに、次のような症状を数週間以上認めるときは、病院(小児科、精神科)へ行きましょう。
- いらいら+「落ち込む」「つらい」「やる気がでない」が続く
- いらいらした時に人に暴力を振るう、物を壊してしまう
- いらいらして、死にたい、消えたい、と言う
- いらいらして、自分を傷つけている(リストカットなど)
- いらいらが止められなくてパニックになっている(泣き叫ぶ、過呼吸になるなど)
- いらいらしすぎて、一人で過ごす(誰とも会いたくない)時間が増えている