思春期には、スリルを求めてたばこやお酒など「やってはいけない行動」に興味を持つことがあります。たばこやお酒はコンビニエンスストアやスーパーマーケットで売られており、日常のいろいろな場面で目に入る「身近なスリル」です。
親自身のたばこやお酒の使い方は、お子さんに大きく影響します。お子さんのためにも、お父さん・お母さん自身のたばこ・お酒の使い方を見直してみましょう。
たばこの種類
たばこにはいくつか種類があります。最もよく吸われているのは紙巻きたばこです。葉巻、パイプ、咬みたばこ、嗅ぎたばこなどもあります。
最近、若者で流行しているのが「加熱式たばこ」です。「加熱式たばこ」は電子たばこやベイパー(vapor)とも呼ばれます。加熱器を使い、たばこ葉をつめたカプセルを加熱して蒸気(たばこベイパー)を吸います。加熱器は、一見、小さな電子機器やペンのように見えるので、周りの大人がたばこだと気付かないこともあります。加熱式たばこは、紙巻きたばこやその他の種類とたばこと同様に、非常に有害です。
10代の子どもへのたばこの害
- たばこは心身の健康を害する「毒」です。大人と比べて、10代の子どもはその害をより大きく受けます。
- たばこには、ニコチン、タール、一酸化炭素をはじめ、約200 種類の有毒物質が含まれます。
- たばこには依存性があり、簡単に人をニコチン依存症にします。
- たばこを吸うと、他の違法薬物(大麻、覚せい剤など)への抵抗感が弱くなります。
- たばこを吸うと、将来、がん、心臓の病気、脳の血管の病気、肺の病気、虫歯などになる可能性が高まります。肌が荒れ、歯も黄色くなります。
- 加熱たばこも紙巻きたばこと同じように、健康に害をおよぼします。ニコチンを含むカプセルを吸えば容易にニコチン依存症になります。ニコチンを含まないカプセルが販売されていますが、液体にニコチン以外の有害物質が多く含まれるので、健康への害の程度は変わりません。
あなた自身がタバコを吸っている場合
- 家族内に喫煙している人がいると、お子さんもいずれたばこを吸う可能性が高くなります。また、喫煙者のそばにいて煙を吸ってしまう「受動喫煙」は、喫煙者以上のダメージを受けます。
- お子さんのため、ご家族のため、あなた自身の健康のために禁煙しましょう。禁煙が難しい場合、お子さん・家族が受動喫煙をしないようにしましょう。
10代の子どもへのアルコールの害
- アルコールは10代が最も使用している物質です。
- 10代の子どもでは、大人と比べてアルコールの分解速度が遅く、からだや脳への悪影響が強くなります。急性アルコール中毒や依存症になるリスクが高いです。
- 子どもが初めてお酒を飲むきっかけは「まわりの大人が勧める」ことが最も多いと言われています。「ちょっとだけならいい」という考えでお子さんにアルコールを勧めてはいけません。
- 初めて飲む年齢が低いと、将来、アルコール依存症になるリスクが高まります。
10代で飲酒が習慣になってしまうと…
- 学校に行きづらくなる
- 生活リズムが崩れ、勉強や運動ができなくなる
- 酔っている時にトラブルを起こす(酩酊時のけんか、暴力、事故、無免許や飲酒運転、安全でない性行為など)
- 健やかな成長や性成熟がさまたげられる
- こころの健康が損なわれ、うつ、自殺などが生じることもある
参考になるサイト
ビール酒造組合 STOP!20歳未満飲酒
https://stop-underagedrinking.com/2020_winter/
あなた自身がお酒を飲む場合
- 親のお酒の飲み方は、お子さんのお酒との付き合い方に影響します。
- 楽しいと感じる程度に適切な量のお酒を飲むことは問題ありません。
- お酒を飲んだときに怒りっぽくなる、どなる、記憶がなくなる、吐いてしまう、歩けなくなる、二日酔いになる、という場合にはお酒の量が多すぎ、適切な飲み方にはなっていません。
- 親がお酒をたくさん飲む場合、子どもが10代でお酒を飲む可能性が高まります。
- 親自身が、お酒と良い付き合い方をしましょう。
お子さんがたばこを吸っていたら・お酒を使っていたら
お子さんの喫煙や飲酒を見つけた場合、動揺してしまうかもしれません。しかし、スリルを楽しみたい、大人になった気分を味わいたい、といった興味から、たばこやお酒試すことはよくあることです。お父さん・お母さんが10代のころはどうでしたか?頭ごなしに叱るのではなく、お子さんとよく話しましょう。
- なぜたばこやお酒に興味があるのかをたずねてみましょう。
- たばこを吸う、お酒を飲むと本人がどう感じるか、良いと感じることがあれば何かを、よく話を聞きましょう。「たばこ/お酒がないどリラックスできない」と言う場合には、何らかのストレスにさらされています。お子さんの気持ちに寄り添い、よく話を聴きましょう。
- お父さん・お母さん自身のお酒やたばこの経験があれば、お子さんに話してみましょう。
- たばこ、お酒の害について伝えましょう。