子どもが「死にたい」と言っている。どうしたらいい!?
自分の子どもが「死にたい」と口にしたら、誰もが動揺してしまうもの。不安になったり、怖くなったりするのは当然です。しかし、不安や恐れのあまり、怒りや否定の感情がわいて、しかりつけたくなってしまうかもしれません。でも、どうか、お子さんのこころをそのまま受け止めてください。
「死にたい」理由は本人にもわからない
「死にたい」という気持ちに至るまでには、たくさんのストレスがあります。多くの場合、原因は一つではなく、複数のことがからみあっており、本人にもわかりません。わからないけれど、不安、孤独感、空虚感などが大きくなって、「ここから逃げたい」という気持ちになり、そして「死にたい、消えてしまいたい」と感じてしまう…。こころが苦しくなりすぎると、自分のこころを守るために、死ぬことがたったひとつの逃げ道のように感じてしまいます。
お父さん、お母さんにしてほしいこと
お子さんが「死にたい」という気持ちを親であるあなたに打ち明けてくれたことは、お子さんがあなたを信頼している証拠で、とてもすばらしいことです。だからこそ、お子さんが打ち明けてくれたその事実を大切にしてほしいのです。
お子さんの気持ちを聞く
むりやり聞き出そうとせず、お子さんが話すのを待ちましょう。お子さんの言葉をそのまま聞き、受け止めましょう。決めつけるような言葉や批判する言葉、軽んじるような言葉はかけないでください。決めつけや批判をされると、お子さんは「つらい気持ちを話してはいけないんだ」「こんな気持ちになる自分はやっぱりだめなんだ」と、さらに自分を追い詰めてしまいます。
<適切な言葉がけ>
- 死にたいと思っているんだね。
- それほどつらい気持ちになっているんだね。
- つらいね。苦しいね。
- よかったら、話せる範囲でいいから、つらいことや悩んでいることを教えてほしい。
- 何があっても、お父さん/お母さんはあなたの味方だよ。
<不適切な言葉がけ>
- 前に部活がつらいって言ってたじゃない?部活がつらすぎてそんな気分になっているだけよ。
- 友達のAちゃんに嫌がらせされたから、そのせいで死にたくなってるの?
- そんなことで死にたくなるのは、おかしいよ。
- 死にたくなるなんて、あなたの考えが甘いからじゃない?
- 死にたい気持ちなんて、今だけで、すぐに良くなるよ。
- 死にたいなんて、命を何だと思っているの。
- 簡単に死ぬなんていっちゃだめだよ。
- こんなに一生懸命育ててきたのに、なんでそんなことを言うの。
原因を追究しない
さまざまな原因が複雑にからみあって、お子さんを死にたい気持ちにさせています。原因を追究してそれを解決すれば死にたくなくなる、というわけではありません。親が本人と相談して、できるかぎりの環境調整をすることは大切ですが、原因を突き止めることに躍起になるのはやめましょう。特定の原因がないことや、原因がわからないことも多いので、本人がより一層つらくなることがあります。もちろん原因を決めつけてもいけません。
環境調整する
お子さんのストレスを少なくし、こころとからだを休ませる必要があります。学校や部活、塾などの習い事は無理せず、休ませることを検討しましょう。もちろん、休む・休まないという点では、本人の意思を尊重する必要はありますが、死にたいほどつらいときには判断力が低下していたり、こだわりが強くなっていたりすることがあります。お子さんを守るため、あらゆる選択肢を検討してください。
お子さんに次のことを勧めてください。
- 信頼できる人に、今の気持ちを話してみましょう。
- 信頼できる人に、苦しいこと、なやんでいることをどうすればいいか、相談しましょう。
- 他人のほうが話しやすければ、チャットや電話での相談窓口に相談しましょう。
子供のSOS相談窓口
チャイルドライン
お子さんに、次の症状があるときは、必ず病院(小児科、精神科)へ行きましょう。
- 自殺の方法を本気で調べ、道具を準備したり、自殺する場所を探したりしている
- すでに自分を傷つけている
- 常に不安や恐怖感があり緊張している
- 自分の考えがまとまらず混乱している
- 食欲や睡眠の変化が著しい(食べない、眠れない、など)